トムのロンドンだより

2005年5月号

5月と言えば、日本ではゴールデン・ウィークですね。もちろん、ロンドンに はそういった習慣はありません。
こちらの祝日と言えば、バンク・ホリデーくらいでしょうか。バンク・ホリデーとは、その名の通り、
銀行がお休みの日です。そもそも、働き過ぎの人々を休ませるために作られた制度で、今では連休になる
ように、特定の月曜日がバンク・ホリデーになっています。
とは言うものの、この貴重な祝日は、年に僅か3日間しかありません。日本は祝日に恵まれた国ですね。

さて、今月はトムの下宿先と、ロンドンでのオーケストラ活動を紹介したいと思います。
こちらに来て、最初の大仕事が下宿先を探すことでした。とにかく大変でした。
広告に載っている僅かな情報を頼りに、ひたすら電話をかけ、そして慣れないロンドンの地図を片手に、
市内を歩き回りました。
この時、何よりも優先させたかった条件が、「部屋でバイオリンを弾いても良いこと」でした。
本当に、いろいろと大変でした。ようやく決まった部屋が、メアリーさんの家の一室です。
とても優しい方で、快く条件を承諾してくれました。


メアリーさん家

近くのテムズ川

ロンドン・アイ

メアリーさんの家は、カレッジから西に5Kmほど行った所で、近くをテムズ 川が流れています。
朝は、散歩をしている人や、犬を連れている人、ジョギングを楽しんでいる人達で賑わっています。
カヌーもよく見かけます。少し都会から離れた、閑静な住宅街です。
テムズ川は、仙台の広瀬川に似ていると思います。くねくねと曲がりながら、ロンドン市内を走っています。
ですので、至る所に橋があります。
このテムズ川沿いにずっと東に進むと、ビッグ・ベンに辿り着きます。
対岸には、ロンドン市内を一望できる大観覧車「ロンドン・アイ」があります。リバー・ボートも走っています。
リバー・ボートは、観光のみならず、通勤手段としても、大いに活躍しています。



ロンドン・フェニックス・オーケストラ

セント・ジョンズ・スミス・スクエア

さて、オーケストラに関してですが、こちらでは「ロンドン・フェニックス・ オーケストラ」というアマチュア・オケに
入りました。雰囲気が市民響にとてもよく似ています。次回の演奏会が6月17日ということだったので、
ひたすら楽譜をさらうことでいっぱいいっぱいです。
コンサート会場は、セント・ジョンズ・スミス・スクエアという教会で、ビッグ・ベンから少し南に行ったところです。
ロンドンは、本当にいろんな国々から人々が集まっています。オケも多国籍です。
ここで感じる音楽も、日本には無かった、独特の色があります。そんな感覚を楽しみながら、
本番の日を心待ちにしています。



今月に聴いた主なコンサート

ベートーヴェン:バイオリン協奏曲、交響曲第3番

ベルク:バイオリン協奏曲

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲

ドヴォルザーク:交響曲第9番

シューベルト:序曲ニ調「イタリア風」

シベリウス:4つの伝説曲より「トゥオネラの白鳥」

シュトラウス:4つの最後の歌

チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」、ロココ風の主題による変奏曲、交響曲第5番、交響曲第6番