トムのロンドンだより

2005年10月号 

ロンドンの10月は季節の変化がとても激しく、一気に秋から冬へと移り変わるような印象を受けます。
それまでは21時くらいまでは十分に明るかったのに、10月に入った途端に、もう18時には真っ暗です。
また気温もグッと下がり、曇りがちの日々が続きます。
昨日まで半袖だったのに、今日はコート?といった感じです。


夕暮れのビッグ・ベン

ロンドンに来て早半年、今さらではありますが、おそらく日本人であれば受けるであろう
カルチャー・ショックについて紹介してみたいと思います。
まず一番驚いたのは、食品雑貨店で買い物をしているときのことです。
何とも合理的な考え方というか、彼らはレジでお金を払う前に袋を開けて食べ出すのです。
おそらく、どうせ買うのだからという考えなのでしょう。初めて目の当たりにしたときは目が点になりました。
これが合法だからびっくりです。かと思えば、合理的でないこともたくさんあります。

例えば、こちらでは地下鉄やバスの乗車券に「乗り越し精算」という概念がありません。
ですので、乗り越し乗車は無賃乗車に等しいのです。20ポンド(約4000円)の罰金が科せられるので
注意が必要です。
後でどうせ精算するのだからという考え方は、この場合は通用しないようです。
と言うよりは、この罰金が交通局における重要な収入源というのですから、ある意味、合理的とも
言うべきでしょうか。

最後にもう一点、「車優先社会」を挙げたいと思います。こちらでは、歩行者よりも車が優先なのです。
ですので、歩行者信号が青でも、右左折してくる車がいたら、必ず一時停止しなければなりません。
車も勢いよくクラクションを鳴らしながら突っ込んできます。横断歩道を渡るのも一苦労です。
こうやって並べてみると、今までの自分の「常識」って何だったんだろう?と思ってしまいます。
辞書によると、「社会人としての健全な判断力」だそうです。うーん..。




今月に聴いた主なコンサート

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

エルガー:エニグマ変奏曲

グリンカ:スペイン序曲第1番「ホタ・アラゴネーザによる華麗な奇想曲」

ホルスト:バレエ音楽「どこまでも馬鹿な男」

チャイコフスキー:バイオリン協奏曲、交響曲第3番