トムのロンドンだより

2005年11月号
   
黄色く色づいた木々も、あっという間に散ってしまいました。
ロンドンの秋は本当に短く、仙台よりも少し肌寒さを感じます。
そんな秋も深まる11月、ロンドンでは各地で花火大会がありました。えっ!?と思われるかも知れません。
花火といえば夏ですよね。特に仙台に住んでいると、七夕祭りを連想させます。
ところがロンドンでは11月なのです。事の始まりは、国会議事堂に火をつけようとして捕らわれた
ガイ・フォークスの事件にあると言われています。この事件にちなんで(?)、
11月5日は「ガイ・フォークス・デー」として、各地で花火大会が開催されるようになったそうです。
打ち上げ花火から爆竹まで、とにかく夜中まで非常に騒がしかったです。


ケンジントン・ガーデンズ

コートールド協会美術館

そんなこんなで始まった11月でしたが、秋と言えばやはり芸術の秋です。
今月も、いくつかの美術館・博物館に回ったので、少し紹介してみたいと思います。
まずはコートールド協会美術館です。その名の通り、実業家のコートールドが収集した
名画をもとに設立された美術館です。
とは言っても、ゴッホやマネなど、見覚えのある名作をたくさん目にすることができます。
ちなみに、コの字型の美術館の中央には、スケートリンクが設置されていました(笑)。
   


ナショナル・ギャラリー

続いて、展示品総数2万点を誇るナショナル・ギャラリーです。とにかく広いです。
そしてその作品の顔ぶれも、レオナルド・ダ・ヴィンチ、マネ、モネ、ゴッホ、ピカソ、ミレー、ルノアール、..。
といった具合です。何日もかけて、じっくりと鑑賞したいですね。


大英博物館

最後は、これまでに何度も迷子になった大英博物館です。半端じゃなく広いです。
なにしろ、時間的(旧石器時代〜近代)にも空間的(ヨーロッパ〜中近東〜アフリカ〜西アジア〜インド〜
中国〜極東)にも幅広く網羅しており、これほどの規模の博物館は、これから先、造られることはないだろうとまで
言われているのですから。
イギリスがこんなにも数多くの芸術品を所有していると言うことは、すなわち、かつて「日の沈む時なし」と
言われたように、数多くの植民地を持っていた所以でしょうか。
何とも複雑な心境になりながらも、出口を必死に探したのでした。


秋の定期演奏会

さて、11月と言えば定期演奏会ですね。
今回も、市民響よりも一足先に本番を迎えました。今回からファーストに移ったということもあり、
慣れない高音域の指使いに四苦八苦しつつも、無事に終えることができました。
大学からもたくさんの友達が応援に駆けつけてくれました。
やはり、演奏会に来てくれる人がいるということは幸せですね。これほど嬉しいことはありません。
これからも、少しでも良い演奏ができるように頑張ろうと思いました。


演奏会終了後、大学の友人たちと




今月に聴いた主なコンサート

ベートーヴェン:三重協奏曲、交響曲第3番、交響曲第6番

マーラー:交響曲第7番

メンデルスゾーン:交響曲第3番

モーツァルト:バイオリン協奏曲第4番、交響曲第40番

ムソルグスキー:交響詩「はげ山の一夜」

プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番

ロッシーニ:スターバト・マーテル

シューベルト:序曲「アルフォンソとエストレラ」

ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(1910年版)